「生きる価値なき世界」
考えずにただ動き続ける
与えられるままに動くだけ
立ち上がる時も 休む時も
決められている
いつか倒れる日が来るまで
その様を見て思う
「世界はなんてつまらないのだろう」
こんな退屈な世界に必死になる価値なんてない
見つめ続ける価値なんて
背中を向けたぼくの目を無理矢理こじ開けて
生きる事に向き合えと言うけれど
そうやって見せられるのは
とても「生きている」ようには見えないものばかりだ
生きるとは何か
ただ命令を受けて、その通りに動く事か
そんな毎日を素晴らしいと言い聞かせるのが
生きると言う事ならば
何もしたくないし何も見たくない
同じように動くものたち
彼らはそこから外れる事を恐れている
そんな様子を少しだけ哀れみながら
またぼくは眠りに着いた
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