「否定された場所」
その美しさに魅せられて
ずっと眺めていたいと思った
褪せることのないその輝きは、
まるで永遠の欠片みたいだ
憑かれた様に見つめ続けた
そして欲しいと願う
もしも手に入れる事が出来たら
全てを得た気持ちになれそうだった
立ち尽くす俺を罵る声
俺は卑しいのだと誰かが言った
何故?
これもまた神の被造物
その身を讃える為の捧げ物だろう?
神自らの後光に似せた
至高の芸術だったんじゃないのか?
それを愛する事の、
何が間違っていると言う?
俺が愛したのは
神そのものではなく
神が纏う影だったのかもしれない
でも、もしもそんな俺でも
神が受けていれてくれたとしたらー
あの空には俺の居場所は無かった
俺が感じた憧れは否定される
思う事さえ自由の許されない世界で
「俺」を認めてくれる場所を探していた
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