「色欲の所以」
「愛して欲しい」と
言えたならどんなに楽になれるだろうか
忌み嫌われたこの身で
安らげる場所を探していた
雨が降る度 膝を抱えて
生きていたいと縋り続ける
楽しそうに笑う人々がとても羨ましくて
そんな風になれたらと 願っていた
僕を受け入れてくれる誰かを探していた
「許し」を探していた
だけど
離れていく事が怖くて
引き留める事も惨めに思えて
失うくらいならと
気付けば数多に手を伸ばす
心の内なんて知らない方が良い
ただこの一夜、側にいてくれれば
誰でも構わない
あの暗闇を忘れさせて下さい
この命が熱を持っている事を感じたいのです
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